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数式/関数:キリ番(連番)をチェックする

むかーしむかし、まだインターネットが一般に普及したての頃。趣味を共有する新たなツールとして、皆がこぞってウェブサイトを立ち上げていた時代。世の中には一般人の拙いホームページがあふれかえっていた。

たくさんあるウェブサイトの中から、自分のホームページを訪れてくれる数少ない訪問者を歓迎するイベントとして、「アクセスカウンター」で「キリ番(キリのいい番号)」を祝う文化が生まれた。

SNSが流行り出すとログイン情報がそこに追加され、「足あと」としてアクセスカウントと訪問者の名前が表示されるようになった。会員制の SNSでは、キリ番を踏んだ人に何かしらプレゼントをするのも流行ったものである。

ところが訪問者の少ないサイトではアクセス数は遅々として伸びない。なかなかキリ番も発生しない。これは悲しいので「100」区切りでキリ番をカウントしたり、「1234」や「3210」のような連番もキリ番としてカウントするようになり始めた。こうなると大変で、キリ番を見つけようとして管理者はアクセス履歴とにらめっこすることになったのである。

今より個人情報の感覚がゆるかった頃の話で、今では完全に廃れてしまった風習だが、当時の牧歌的なコミュニケーション方法を懐かしく思い出すことがある。

さてその「連番」を数式でチェックする方法である。色んなやり方があるけど、Microsoft365なら

=REPT("連番!",BYROW(番号のセル範囲,LAMBDA(b,OR(b=BYCOL(MOD(SEQUENCE(LEN(b))+SEQUENCE(,10,0),10),LAMBDA(a,CONCAT(a)/1))))))

こうすればいい。当時は配列で計算してたけど……